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チーム医療
MDアンダーソンがんセンター(テキサス州)に留学中の姪(薬剤師)から手紙が来ました。リンク・アンダーソンがんセンター
各国から若い医療職を招いて最新の医療現場でトレーニングを受けさせています。今回、日本からのチームは薬剤師2名、看護師2名、医師2名の計6名で、毎日、チーム医療、リーダーシップなどいろいろなテーマの議論を進めているそうです。みんな病院勤務なので地域(薬局)というバックグランウンドをもつ彼女の意見は面白いようです。
僕は県の会議に参加して一昨年「医療のグランドデザイン」、昨年は「保健医療計画」を検討したなかで「チーム医療」も議論されたのですが、会議のテーブルについている委員のそれぞれが思い描く「チーム医療」がバラバラです。
これから地域薬局の薬剤師は「地域のチーム医療」を念頭に、ミッションやビジョンを考え、地域住民や介護、福祉職などと共有することが必要なんだ、と思いました。
チームとは、ある共通の使命・価値観・信念(ミッション)を持ち、望ましい将来像・実現したい世界観(ビジョン)を共有した集団を意味し、ただ単に集合を意味するグループとは異なります。
チーム医療は、患者自身もチームの一員と考え医療に参加し、医療に関わる全ての職種がそれぞれの専門性を発揮することで、患者の満足度をより高めることを目指した医療を指します。
チーム医療に関わる職種は、医師、看護師、薬剤師、栄養士など、直接医療を提供するチームのみならず、福祉職、心理職、スピリチュアルケアなど患者および家族のサポートを行うチーム、家族・友人、企業、マスコミ、政府などを含めた医療や患者を囲む社会資源からなるチームも含まれます。
従来の医療は、医師を頂点とした指示体制に基づく診療活動であったが、チーム医療は、各職種が平等な関係にあります。また、それぞれの職種が持つ専門的な意見をもとに患者と共に議論し、そこで得られたチームのコンセンサスに基づき、協働しながら行う医療です。それゆえ、各職種の行動はチームとして責任を負う必要があります。さらに、チーム医療では、状況に応じて、それぞれの職種がリーダーシップを発揮し、相互尊重することが求められます。 (ジャパン チームオンコロジー プログラム(J-TOP)チューターにより2009年5月作成)
実習生歓迎会
昨夜は横浜市中区薬剤師会主催の実習生歓迎会に参加。
横浜の中心部、関内というオフィス街の一角にあるパーティー会場を貸切で開催されました。
ここは明治35年(1902)横浜薬学講習所が設立されたたところ。設立費用は鳥居徳兵衛(後の鳥居薬品)が自宅を提供、友田嘉平(後の三共ゾーキ)、神奈川県薬剤師会の役員である清水栄助(当時・第三代会長)・栗原清八郎(第四代会長)・加藤豊次郎(第五代会長)らが出資しました。加藤豊次郎は加藤昇一会長(現職・第23代会長)の曽祖父にあたります。
… 翌明治36年に中区常磐町に新築移転し横浜薬学校に改称した。講師は無給、市内の薬業に働く者が夜学で学んだ。設立から6年後に東京に私立薬学校ができたことから廃校となった。卒業生は少ないが、立派な薬業者が育ったことは関係者の誇りだったそうです。
地域の薬剤師会で実習生を歓迎するのは、こんな背景があります。
日ノ出町 日の出薬局 高橋洋一
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