5月5日は薬の日/日ノ出町町内会

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5月5日は薬の日

今日5月5日は薬の日です。
611年5月5日、推古天皇は百官を率いて、奈良県の兎田野(うだの)で、鹿茸(ろくじょう・鹿の若い角)と薬草を採取する薬狩りを行なったそうです。その後、薬狩りは恒例行事となり、この日を「薬日(くすりび)」としたと日本書紀に記されています。


古くは、「薬玉(くすだま)」を軒先にかけるという事も行なわれました。「薬玉」というと、現在では式典や運動会の際に用いるものが思い浮かびますが、もともとは不浄を払い邪気を避けるものとして簾(すだれ)や柱にかけたり、身に帯びたものでした。沈香(じんこう)や丁子(ちょうじ)などの香りの強い植物を玉にして錦の袋に入れ、糸で飾り、表面に菖蒲や蓬などを添えて、5色の糸を長く垂らしたものを「薬玉」といいました。これを5月5日に用いたそうです。本来の意味は漢字のごとく、病を遠ざける薬の玉というわけです。
引用;http://www.eisai.co.jp/museum/curator/column/030509c.html

この絵は星薬科大学の本館、スロープに見ることができます。
星薬科大学報 平成23年3月1日によると

本館壁画:星薬科大学の本館正面玄関両側スロープの壁画4幅は、星薬学専門学校設立3周年記念として制作された。創立者星一の提案による。完成は戦時中の1943(昭和18)年5月であった。当時の星製薬株式会社おかかえの6人の画伯(関口隆嗣、清原重以知、服部亮英、内藤隶、笹岡了一、笹鹿彪)による時代考証研究ののち、推古時代における「薬狩」「鹿茸狩」を如実に表現し、心血を注いで描かれた大作である。
 この壁画は推古天皇時代すなわち飛鳥時代に始まった宮中の薬猟(きそいがり)をモチーフとし、その絵柄は春の陽ざしをいっぱいに浴びた5月の端午の節句の日に、狩の衣服をまとい野や山に出かけて薬草を採集しているものである。壁画はこのよき平和で文化の盛んな時代の静かな行事の一こまを再現している。女帝である推古天皇が即位すると、それまでの鹿狩の武技よりは薬狩がよかろうということで、多数の人が吹き流しの旗を立てて行う薬狩が5月5日に実施された。なお、鹿茸(ろくじょう)狩の鹿茸とは、雄鹿の生え始めの幼角を乾燥させたもので、やわらかく赤身を帯びている。古来から強壮、強精、長寿を目的として珍貴な漢方薬に位置づけられている。

 絵の鹿茸狩の人物モデルとなったのは、星薬専第2回卒業生であった。 この壁画は時価5億円の文化的価値があると評価されており、1996(平成8)年4月に2年がかりの修復作業が完成した。修復には4,000万円の経費を要した。本壁画は1984(昭和59)年には日本薬学会の機関誌『ファルマシア』の表紙に採用され、1月号から12月号まで万余の会員に紹介された。なおエーザイくすり博物館(岐阜県羽島郡川島町)に本学の壁画の縮小模写が展示されている。

日ノ出町町内会

日ノ出町町内会館で町内会の総会が開催されました。
会場に用意された椅子は満席です。急逝された佐野会長からバトンを継いだ伊藤会長は安心して暮らせる町、町民が誇りに思える町をつくると力強く宣言しました。
一時は衰退した町内ですが、再開発や市街地整備で人口がまもなく1000人を越すといわれます。古くからの住民だけでなく、マンションに越してきたサラリーマン世帯のご主人も役員になっています。

この要因は第一に都市化が挙げられると思います。江戸時代からの歴史を見ると 都市化>郊外化>中心部の空洞化>中心部の再都市化 という「都市」の現象です。
第二には、産業化・マニュアル化>脱人間化>人間性回帰 という「人間関係」の現象
第三には 国家・行政>民間>地域社会 という「公共」のに関する認識の変化 などがあると思います。
震災や原発事故も、地域の絆についての認識を変えたと思います。消防団を組織し大きな防災倉庫も建てて災害時の食料などの備蓄をしています。

歴代会長の本気度には脱帽です。住民主導の再開発、川の駅(船着場)、川岸遊歩道、ライトアップ、歩道の拡幅、街路灯、風俗店の排除、交番の設置、自転車置き場など、困難と思われた事業を粘り強く継続し成功させてきました。考えてみたら歴代会長は経営者です。町内会を企業的に見ており会館の建て替え、防災倉庫など長期借入金による事業、市の補助事業への応募など積極的な経営をしているところが面白いと思います。
新たに就任された伊藤会長がさらに活発な町内会にしてくれるものと期待しています。

日ノ出町 まちかどの薬局日の出薬局より 高橋洋一

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