お薬手帳が必要な、本当の理由とは
手帳なしだと安くなるって知っている人は何パーセントだとか・・・
調剤薬局では、薄っぺらな手帳を配ったり、保険請求のためにでたらめの理由で手帳を押しつけているとか・・
お薬手帳が必要な、本当の理由とは
手記
「次の診察日に「証明をして下さい」とお願いしました。すると、一瞬、顔がこわばり「悪いけど、私はあなたがキノホルムを飲むところを見てないから、こんな証明できません」、「ハイ、裸になって!」。なぜかショーツ1枚で立たされ、私の足をピシャピシャと、叩きながら、「感じるでしょう、第一あなた、スモンでこんな軽い症状のわけないでしょう?」
その医師は、前回までは優しかったのに、申請書で証明をと話すやいなや、別人のように冷たく言い放ったのです。以後、この医師に診てもらうことをやめました。」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~wananren/taikendan.html
スモン・キノホルム事件で、一つの重要な問題は投薬証明でした。
日本労働年鑑 第52集 1982年版発行 1981年11月30日
「一九八〇、八一年のスモン闘争の焦点は、「投薬証明書のない患者」の救済におかれていた(これまでの経過については、本年鑑一九八一年版三一八頁以下参照)。すなわち、八〇年二月以降、「スモンの会全国連絡協議会」に結集する患者、弁護団らは、投薬証明書がないスモン患者の早期完全救済を求め、厚生省交渉、製薬会社にたいする抗議行動、裁判所にたいする具体的勧告を出すようにとの要請行動をおこなった。そのようななかで、八〇年六月には、東京地裁から投薬証明のない患者にたいして製薬三社が和解金を負担すべきとの勧告が出され、六月には札幌高裁より、国と製薬三社に各三分の一ずつの負担割合を示して、投薬証明書がなくいずれの会社のキノホルム剤を服用したかが証明できない原告にたいしても賠償責任を負うべきであるとの勧告が出された。製薬三社は、いずれの勧告をも無視したが、患者らはさらに強力に厚生大臣交渉をはじめとする抗議行動を展開した結果、一一月になって、製薬三社は初めて厚生大臣にたいして「投薬証明書のない患者についても賠償金を負担する」との回答を出した。ところがその後、製薬三社は、賠償金負担の具体的方法は東京地裁における協議できめる、あるいは投薬証明書のない原告については司法的根拠のない和解だから賠償金を減額する、さらには弁護団にたいして、提訴患者数を六五〇〇人で打ち切るようになどの要求を出してきた。そのため、八一年に入ってからも、投薬証明書のない患者への賠償金の支払いは進展してない(「公害弁連第一〇回大会議案書」一九八一年三月、三六?四〇頁)。なお、八一年五月現在の提訴と和解状況を示すと、第104表のとおりである。」
このとき、なぜ医師達は投薬証明を書かなかったか・・・
投薬証明書の発行と引き替えに、処方責任の追求を免れた
つまり司法取引のようなことをした、と僕は考えています。
お薬手帳でなく自分で記録する、でも良いとは思いますが
スモン事件のような深刻、かつ重大な薬害で裁判になる事態を想定すると
医療機関から独立した「薬局」で、専門家(薬剤師)が、毎回その「投薬証明書」を書いていることの重要性を、患者にも、薬剤師にも、教える必要がある。
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