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危険ドラッグ
禁煙と薬乱はどちらも薬剤師会の事業だが
タバコの問題は「公衆衛生」で、ドラッグの問題は「犯罪」だ
そのためドラッグの問題については「ダメぜったいダメ」(健康云々以前に法律で禁止されている)とされて、薬剤師は考えること、研究することさえ放棄してしまう
これでは薬剤師がドラッグに関する専門職、専門家とは言えまい
いろいろな薬物を歴史的に、世界的に俯瞰すると
その取り扱われ方が「公衆衛生」と「犯罪」との間を行ったり来たりしているし、違法、不法に使用される薬物は、いずれも医薬品であったか、現在も医薬品である
医療用医薬品も「治療」目的だけでなく、しばしば「娯楽」に使用される
向精神薬の依存は、医師の処方により生じているかもしれない
処方される医薬品を含めて、あらゆる薬物を薬学的公衆衛生としてとらえ、研究することが薬剤師の立場ではないか
アメリカ薬剤師会は1901年から03年までの大会で、アヘンやコカインなど依存性物質についての委員会を設け、それらの薬物の扱いについて審議している。
そこでは中国人によるアヘン使用が非難され、アヘンは中国人にとっては必要かもしれないが、自分たちアメリカ人にとって、もはや中国人は必要ないものと論じられた
例えば1902年の大会で報告された「薬物常用癖の習得に関する委員会報告」の結論部では以下のように記されている
まず第一に、この会合と薬剤師会は喫煙用アヘンの流入を無条件で抑止することに最大限の努力を払うことに努力するべきです。もし中国人が彼らの「ヤク」なして生きられないとしても、われわれは彼らなしでやっていけるのです。(アメリカ薬剤師会1902年大会記録)
とはいえ、この見解についてはより慎重な検証を求める声もあった。たとえばカリフォルニア州の薬剤師は、喫煙用アヘンの増加がある一方で、その増加に一致するような中国人の増加はみられないようなので、より慎重にその関係を検証する必要がある、と発言している
日本中毒学会と日本救急医学会の合同委員会が、2006年1月から12年12月まで全国の救急施設に危険ドラッグを使用後に救急搬送された患者518例について調査したものだ。
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こういう研究が必要だ
専門学校化する薬大批判は間違っているか
本物の学者、真理の探究、学問的創造ができる人など、実社会ではそれほど多く必要とされない
大部分の大学は、学生に大卒として有利な就職をさせるために存在する
大部分の学生は、そのために進学する
大部分の職場は、業務命令に従って書類を作成する、作業工程につく、営業促進する
・・・それ以外の能力(研究)などまず必要とされない
薬剤師となって薬局企業に就職したら、処方せんに従って薬を取りそろえ、処方せんに間違いがある場合は訂正し、記録に残す、それ以外の能力(研究)など必要とされない
したがって、薬大では、研究ではなく技能こそを教えるべきで、専門学校化、受国家試験予備校化しているという批判は間違っている。 ・・・という事もできる。 個人的には賛成しないが、理屈としては正しいように思える
薬学と薬剤師について上記の考えが大間違いであるのは次のように説明できる
患者や国民に対して医薬品の効果や副作用を説明するときに
薬剤師は研究者としてものを言っている。
国家が承認した医薬品、世界的製薬企業の商品、大病院の処方であるのに対して
こちらは見劣りする零細な個人薬局に身を置いているとしても
薬剤師は単なる資格者、商人、企業人ではなく、医師の代理でもなく、
一人の研究者として医薬品と処方を評価し、常に患者、国民の尊厳を守るために戦う用意があるからだ。
日ノ出町駅の日の出薬局 薬剤師 高橋洋一
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