レントシーキング/規制緩和

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レントシーキング

三木谷さんたちの活動を「レントシーキング」と言います。

レント 【rent】
1 (土地の)賃貸料。地代。小作料。(機械などの)使用料。
2 平均的な利潤を超えた利潤。超過利益。
という意味ですが、最近の話題に出てくるのは、上記の2です

レントシーキング【rent seeking】
企業が政府官庁に働きかけて法制度や政策を変更させ、利益を得ようとする活動。自らに都合がよくなるよう、規制を設定、または解除させることで、超過利潤(レント)を得ようという活動のこと。

民間企業が自己利益の最大化のために、ロビー活動をするのは当たり前と思われがちですが、
医療や社会保障のように混合経済における民間部門がレントシーキング行う場合には問題がある、とするのが【公共経済学】の立場です。

ノーベル経済学者のジョセフ・スティグリッツは米国において金融関係者や大企業CEOら富裕者層の富は、民間企業が政府と結びつき公共サービスの仕組みを変え、市場のルールを変え、市場の公平な競争を上手く機能させないように講じられた結果によるもので、これを「レントシーキングによる富の収奪」と呼び、批判している。

「スティグリッツ公共経済学」ぜひご一読ください。
Wikipediaリンク

規制緩和

スティグリッツ(ジョセフ・ユ?ジン・スティグリッツ、アメリカ人の経済学者で、1979年にジョン・ベーツ・クラーク賞、2001年にノーベル経済学賞を受賞した。コロンビア大学教授。2013年現在における最も活動的且つ影響力のある経済学者の一人である。 ローレンス・サマーズと経済学界にそびえる2本柱とされている。 ウィキペディア)
は季刊誌『kotoba』(集英社)の2013年夏号で規制緩和についてこう述べています。

「目指すべきは規制緩和などではないのです。議論すべきは、適切な規制とは何か、ということです。/規制なしで、機能する社会はありません。たとえば、ニューヨークに信号機がなかったら、交通事故を引き起こし、交通麻痺に陥るだけでしょう。現在のような規制がなければ、環境は汚染され、私たちの寿命は昔と同じように短いままだったでしょう。規制がなければ、安心して食事をすることもできません。/「規制を取りはらえ」という考え方は、じつにばかばかしい。問うべきなのは、どんな規制が良い規制なのか、ということのほうなのです。/先進工業国のなかでアメリカがもっとも格差がひどいのは、規制緩和のせいなのです。規制緩和という政策のせいで、不安定性、非効率性、不平等性がアメリカにもたらされました。そんな政策を真似したいという国があるとは思えません。…規制について、ここではっきりさせておきましょう。規制緩和が世界金融危機を引き起こしたのです。規制緩和がバブルを生成させたのです。もちろん、そんなバブルのような好景気は持続可能なものではありません。アメリカが率先して金融部門で規制緩和をして、その結果、世界全体が打撃を受け、この大不況に突入したのです。」

規制緩和とTPPについて
リンクはここから

TPPと製薬産業についてタイ国政府にこんなことを言っています
リンクはここから

「規制緩和」や「グローバル化」という「言葉」にポジティブなイメージを与える意図的な喧伝が行われたように思います。その結果、「規制緩和」や「グローバリズム」は、あたかも「正義」、あるいは社会システムの進化による当然の帰結であるかのような印象を持つようになった・・・

「規制緩和とグローバル化で、国家は豊かになり、人材はグローバルなビジネスシーンで活躍する」・・・なんてね

規制緩和は環境汚染、人権侵害をもたらし
グローバリズムは国家を超えた富の収奪、公共という文化の破壊、民主主義・近代国家の破壊 というネガティブなイメージでとらえることだってできるのですから。

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