近ごろ読んだ本で面白かったのが『薬学の歴史-くすり・軟膏・毒物』
このタイトルからして不思議だ。
「くすり・毒物」なら何を論じているか想像がつく。「軟膏・錠剤」「毒物・劇物」なら想像がつくが、まったくレベルがことなる単語(くすり・軟膏・毒物)を並列にしている。外国語の原著なので、翻訳の間違いかと思えばそうそうたるメンバーが並んでいる。
これがフランス人が考える「薬学」なのだ。
本屋の回し者ではないが、日本の薬学に絶望してくると、日本の薬学がなぜ、こういうカタチになったのか。フランスではなぜ、こうならなかったのか、この本からわかる。薬剤師の文化が薬学と大学によって裏打ちされているのだ。
2012年にフランスで発行された薬学書「UNE HISTOIRE DE LA PHARMACIE REMÈDES ONGUENTS POISONS」の日本語翻訳版。
タイトルと同時に驚くのは、製本と装丁だ。
今や希少になった豪華本の綴じ方、素晴らしいデザインの表紙だけでも価値がある
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日の出薬局 髙橋洋一
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