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FIPの教育プログラム
日曜日から日大の亀井先生がロンドンに行っていますが、このところロンドン大学は視察が相次いでいるそうです
昨日、ロンドン大学院の荒川直子さんさんからFIP(International Pharmaceutical Federation 国際薬学連合)の教育プログラムのお話を聞きました
資料の一部が日本語でも読めます
リンクFIPED
「ニーズに基づく教育」は、それこそあらゆる薬剤師会事業に関係します。倫理、セルフメディケーション、在宅医療、災害・・・そこで手始めに神奈川県薬剤師会の役員、委員さんを対象にして、これからの教育のあり方を考えてもらおうという企画です
日本の薬学、薬剤師教育は、おそらく2世代くらい遅れていて、大学も、薬剤師会も、どこが目標なのかわからないまま混乱を続けています。
いまFIPは2014年からの5カ年計画を進めていますが、これに乗るなんてとてもとても・・・・世界標準に追いつくのは、次の5カ年計画になっても無理なんじゃないだろうかと思います
コンプライアンス
レンタルDVDで「コンプライアンス-服従の-心理」という映画を観ました。
作品としてはあまり評価が高くないと思いますが、
「コンプライアンス」とはどういうことか、薬剤師が理解するうえでたいへん勉強になると思いました。
サンドラという女性店長のハンバーガーショップには、数名のアルバイトがいる。
警察だと名乗る男から電話で、19歳のアルバイトの女性が客の財布から現金を抜き取った疑いがあると言う。
サンドラは電話の声による「指示」に「服従」し、従業員の女性を裸にして取り調べをしまう。
声の主が巧みな話術で、サンドラを服従させてゆく課程が興味深い。
自分は法の執行者であるから会話には敬意を払えと言う
その上で、自分に服従するサンドラを賞賛する
サンドラは他の従業員を巻き込んでゆく
やがて「そんなのへんだろう」と気づく若者がいて、電話したのは警察ではないことがわかる。同じような事件が全米30州で70件も起きていた。事件は法廷へ、サンドラは有罪か?
ウチの薬局のレセコン、標準搭載の「薬情」にはこんな記載が出てきます。
「必ず医師の指示に従い・・・」
僕はすべて手作業で消しています。面倒ですが、自分が名前を出す文書に、こんな表記は許しがたい。
コンプライアンスの向上、という言葉は、薬剤師の業務によく出てきますが
患者の権利を守ることや、患者の自己決定をサポートすることは、コンプライアンスとは異なり、近年はアドヒアランス、コンコーダンスと言った表現に変わっています。
コンプライアンスを口にする薬剤師の現状がサンドラの役柄に重なって見えました。
日の出薬局 薬剤師 高橋洋一
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