旧HPよりBLOGを再掲載します
それを証明した震災と原発事故
昔から役所の行事の手伝いをしてきた。健康づくりの啓蒙活動や地域交流など、保健所や区役所が主催するイベントだけでも、かなりの数があるし、街づくり活動や商店会、町内会の活動もある。正直に言えば、薬剤師会が受けているから、自分が役員だから仕方なくやってきた部分もある。
「よくやるよ。あんたは偉い!」・・・とか言われて、僕が「地域ふれあいなんとかフェア」に出ている隙に、寸暇を惜しんで商売にまい進する奴等がいて、出し抜かれるのが常だ。 チェーン薬局やドラッグストアの薬剤師は、まずこんなお人好しの行事に参加しない。
さて、いよいよ日本は「超高齢社会」を通り越し、「人口減少社会」に突入する。
グローバリズムに乗り遅れるどころの騒ぎではない。衰退する経済のなかで社会保障を支えるという、資本主義始まって以来、いや有史以来の超ハードな国家的ミッションなのだ。
そこに政府が出してきたのは「地域包括ケア」、地域で助け合えと。
正気か?なんと温いことを・・・とも取れる政策だ。
社会学や社会保障をやってきた人なら、基盤となる地域社会はすでに崩壊していることを知っている。企業人なら、誰がそんなお人好しをするか・・・と思うだろう。
ところが、それが出来るようになる。
テレビで観る避難所生活。みんなが、助け合う。ばらばらに避難しないで、地域ごとにまとまって、行政機能も一緒に移動する。全国から企業や国民が、こぞって支援物資。義援金を出す。
自由主義、資本主義では、できっこないと、今まで思っていたことができる。
社会資本、地域社会の復興が可能なら
地域のかかりつけ薬剤師、薬局もできる。
それを証明した震災と原発事故だと思う。
医療チームの外で
地域医師会の納涼会が中華街であった
受付でニコニコしながら「洋一先生」と呼んでいる
「なに?」いきなり胸ポケットにデカイ胸花
「え?え?挨拶?」
しかも、県医師会長、市医師会長の次に話すんだと・・・さあ、なにを喋るか・・・・
県医師会長も、市医師会長も、震災のはなしだ
よし、これでいこう
厚生省がメーカーやドラッグから集めたOTC医薬品と衛生用品を、水産庁の船で横浜港から積み出した 前日の連絡であったにもかかわらず薬局実習中の学生らの携帯メールで100名以上が集まった
さらに医師のいない避難所で、軽い病気の治療に市販薬を活用するために薬剤師ボランティアの有用性が大いに認められたはなしをした
もちろん医療チームのなかで薬剤師がお役に立てたことは評価頂いているが
医療チームの外で、こんな活動をしてきたことにみなさんが驚いていた
日ノ出町駅 まちかどの薬局 日の出薬局薬剤師 高橋洋一
この記事へのコメントはありません。